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MC5が正規にレコーディングし、リリースしたアルバムは、Kick Out The Jams、Back In The USA、High Time の3枚しかない。この3枚を除き、現在目にするCDは全て編集盤とアウトテイクであり、そのほとんどが ライブ・コンピレーションである。しかも限られたライブ音源を奪い合うように寄せ集めたコンピレーションも多く、重複しているトラックもかなりあって、店頭でMC5の箱を覗くと入っているさまざまなコンピ盤を見て迷う人も多いと思う。ここでは自分が知っている限りのディスクを取り上げて、3つのグループに分類してみたので参考にして欲しい。また、オフィシャル3枚を含め、過去に国内盤がリリースされたディスク7枚を太枠で示した。ただし、Back in the USA と High Time の国内盤は廃盤。この他にも、例えばグループ3の Black to Comm の国内盤をeBay (アメリカ)のオークションで見たことがあるが、かなり以前に極めて少量がプレスされただけで、探しても徒労に終わる可能性が高いと思うのでここでは除外した。

なお、各CDの解説は2004年9月にボックス・セット "Purity Accuracy" がリリースされる以前に書かれたため、収録ディスクに関する記述に Purity Accurary は含まれていないことを了解頂きたい。

グループ1は、レア音源のコレクション6枚と、オフィシャル・リリースの3枚を編集したいわゆるコンピレーション1枚から成る。中段の3枚は全てウェイン・クレイマーが編集とプロデュースを手掛けたのが特徴。


グループ2は全てライブ盤。全て1ケ所で録音され音源としてまとまりがあるのが特徴。

グループ3は各音源を寄せ集めた各社によるコンピレーション盤。しかし「寄せ集め」と言っても、買う側の立場から言えば余分なMCがカットされ、いろいろな場所でのライブがコンパクトに聴けるこれらのライブ盤も決して悪い買い物ではないと思うので、トラックの重複具合などを見て選べばいいと思う。"Live Detroit 68/69" と "Live 69/70"を除き輸入盤のみ。

NEW! 11/19/09

2004年8月のDKT/MC5来日の興奮も冷めやらぬ9月、イギリスのイージー・アクションからファン待望のMC5ボックス・セットがリリースされた。2003年3月にロンドンの100クラブで行なわれた DKT/MC5初回公演の音源までも含めたMC5サウンドの集大成であるので、これは上記3グループには含めず、別格にすることにした。
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