Recorded live at the Saginaw Civic Center on Jan. 1, 1970
*: Also on Live 1969/70, incorrectly described as recorded at Westfield Highschool in 1970".
**: Also on Live Detroit 68/69, incorrectly described as recorded at Westfield Highschool on Oct. 1, '69.
1970年1月1日にミシガン州サギノウにあるサギノウ市民センターで行われたギグをほぼノーカットで収録したもの。プロデュースはジョン・シンクレア。
この時の録音は、他のコンピレーション盤で幅広く使用されている。しかし*のトラックを収録した NKVD 盤 "Live 1969/70"は、録音場所を「ミシガン州ウェストフィールド・ハイスクール 1970年」と記載していて、そのリイシューをしたビクターもそれを真に受けて同じく誤った記載をしている。
さらに、**のトラックは同じくビクターの "Live Detroit 68/69" に収録されているが、この3曲を 「ミシガン州デトロイト ウェストフィールド・ハイスクール 1969年10月1日」録音と記載している。これもリヴェンジのリイシューだから、おそらくもともとの記載が誤っていたのだと思う。当 "Teen Age Lust" はシンクレアのプロデュースであり、しかも冒頭のMCでロブが「サギノウにまた来られて嬉しい」「遅ればせのクリスマス・プレゼント」などと言っていることから、これらのトラックが全て70年1月1日にサギノウ市民センターでレコーディングされたことはほぼ間違いないと思われるので、当ウェブサイトの上記2枚の解説では「70年1月1日サギノウ」とした。
ロブ・タイナーのMCがかなり入っていて、MC5の当時のライブがどのように進行していったかがわかり、コアなファンには興味深い内容となっている。けれどこれを聴いて「アレ?」と思った人はかなりいると思う。ここにいるのは、キック・アウト・ザ・ジャムズのドライブも、あのめくるめくセンセーションも、嘘のように消えてしまったオトナシイごく普通に上手な、ただのロックン・ロール・バンドである。
このライブ盤が他の音源と大きく異なるのは、アトランティックのプロデューサー、ジョン・ランドゥーの「指導」を受けた直後に録音されたライブだという点である。1970年1月1日と言えば、「バック・イン・ザ・USA」がリリースされるわずか2週間前だ。ランドゥーとアトランティックは、スタジオにおいてだけでなく、ライブのパフォーマンスまでも、あの野獣のようなエネルギーをここまで滅却してしまったのだ。ウェインの真面目で律儀なコード・ワークを聴くとなんだか胸が痛む。ついでに言うと、ジャケットに使用されているこの躍動感あるジャケット写真もこの時サギノウで撮影されたものではない。69年前半、ランドゥーに出会う以前にマウント・クレメンツという場所で撮られた写真であって、こういうエネルギーはこのライブが録音された時点では失われていた。同じ頃に行われたサーカス誌のインタビューで、ロブとウェインは「むやみに叫ぶのはやめたし、効果がないこと、無駄なことはしないことにした。」と語っている。
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